母親のレジリエンスを向上することが、子育ても家庭生活も明るく前向きにできる可能性がある。

Hito Rehaは2024年の9月から仙台市でベビーシッター事業(居宅訪問型認可外保育)を立ち上げました。弊社が行っているベビーシッターでは、特別な支援が必要な子ども、発達が気になる子どもでも利用が可能です。利用する方は、保育のみならず、療育的視点、一時預かり、トラブル時の急遽の対応まで様々です。私たちは、子どもへの支援のみならず保護者への伴走も欠かさず行っています。そこで、弊社が提供したサービスの結果、保護者にどんな影響があったかをお伝えしていきます。

レジリエンスとは

 ベビーシッターサービスを提供したことにより、保護者の皆さんにどのような影響・効果があったかを適切に判断するものとして「レジリエンス」という指標を取り能う買っています。
 レジリエンスとは「困難をしなやかに乗り越え回復する力」と定義されており、幅広い分野で取り扱われています。弊社で扱うレジリエンスの定義は「子育てレジリエンス」と呼ばれるものです。
 このレジリエンスの特徴は、後発的、つまり、練習や学びを得ていけば身につき、向上するものであると言われていることです。とはいえ、レジリエンスを向上させていこうと考えたときに、要素を分解して練習や学びを得ていく必要があります。
 弊社では次の文献を参考https://obirin.repo.nii.ac.jp/record/1438/files/KJ00008818539.pdf)に「子育てレジリエンス」を分解し、その上で「ペアレンタルスキル」と「母性感情」について、練習・学びと評価の基準に組み込みました。この文献では、ペアレンタルスキルとは「子どもに対して適宜に対応する能力や、家庭生活を支える上で必要な家事をこなす力」で、母性感情は「母親として自分自身を肯定的に受け入れて、子どもや家族との関わりを楽しんでいる」と定義されています。

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この文献の調査結果からも「ペアレンタルスキル」や「母性感情」は子育てレジリエンスを向上させるための要素である「児に対する拒否感情」「育児に対する拒否感情」「自己効力感」「精神的健康度」に良い影響を与えてくれます。

「レジリエンスへの効果」

 では、弊社が提供しているベビーシッターサービスの結果、保護者の「子育てレジリエンス」がどうなったかを下記の図で示します。

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 利用を開始した時点と利用開始から4か月の時点での調査結果です。「ペアレンタルスキル」「母性感情」ともに向上していることがわかります。その上で、なぜ向上できたのか、保護者(母親)へヒアリングを行いました。

  • 一番気になる設問は?
    「子どもに大変なことが起きても楽観的に考えることができる」
  • 横山の関わりにおいて何が重要であったか?
    「保護者だけでは、目の前のことしか見えていなくて、何ができていて、何が足りないか、よくわからない、将来のことが不安になっていた。それが横山さんに実際にみてもらい、何ができて、何が足りないか、具体的に教えてもらえることで、“(将来に向けての)見通し” がわかるので、安心できる。
  • 夫婦(両親)で取り組んだことは?
    「お互いに発達にかかわる書籍を読むようにしていた。また、子どものことで話し合う時間で、お互いの考え方やこうしていこうという家庭での方向性(目線)を揃えている。

レジリエンスの向上と保護者の変化

 弊社が提供するベビーシッターサービスの効果もあり、子育てレジリエンスが向上しています。その結果、横山から見て以下のような変化あったと思います。
・子どもを見る視点や捉え方に変化があり、より寛容的に、より複合的に子どもの気持ちや状況を捉えて子育てできるようになっていることが伺えた。
・子どもの特性・個性を踏まえて、声掛けがシンプルかつ具体的な指針を持った手助けとなるものに変化している。
・以前よりも現在の家庭生活を楽しむこと、将来に向けての具体的な準備が進められるようになっている。
ことが変化点であったと思います。もちろん、「子育てレジリエンス」が向上したからといって、ストレスが全てなくなる、悩みがなくなることはなく、日々適切な伴走で、ストレスや悩み・不安の軽減を図ることは可能ですし、自身でそのストレスに対応する力も向上しています。

弊社へのお問い合わせ

仙台市において弊社のベビーシッターサービスにご興味のある方は、下記のリンクより公式LINEへ移行ください。

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