「そろそろ小学校の準備を…」と、鉛筆やハサミを持たせてみたものの、
「うまく線が引けない」「ハサミでまっすぐ切れない」「ボタンが止められない」そんな様子に戸惑うことはありませんか?発達特性のあるお子さんの中には、手先の不器用さが目立つ子が少なくありません。
「集中してるのに、線がはみ出してしまう」「給食の時間、エプロンの紐が結べない」「折り紙を折っても、きれいな三角にならない」そんな“日常の困りごと”が、実は就学後の生活スキルにもつながっています。
では、家庭ではどのように就学準備を進めればよいのでしょうか?

不器用さの背景にある「感覚と運動のちがい」
手先の不器用さには、いくつかの要因があります。単に「練習不足」ではなく、感覚統合や運動計画に関わる特性が影響していることもあります。
- 指先の感覚が鈍い/過敏で、力加減が難しい
- 運動の順序づけ(プランニング)が苦手で、動作を組み立てにくい
- 視覚と手の協調(視知覚)が未発達で、形を真似するのが難しい
こうした要素が重なると、鉛筆を持つ・ハサミを使う・紐を結ぶといった“生活の小さな動き”に苦戦してしまいます。
でもそれは「できない」のではなく、「感覚が育つ途中」なのです。
「練習」ではなく「遊び」から育てよう
発達特性のある子どもにとって、“苦手なことを練習する”のはストレスになります。しかし、遊びの中で自然に手先を使う経験を重ねることで、少しずつ器用さが育っていきます。おすすめは、こんな遊びです👇
- ビー玉や小豆をスプーンですくって移す(つまむ・運ぶ動作)
- 洗濯ばさみを使ったゲーム(指先の力加減)
- 紐通し・ボタンはめ(両手の協調)
- 粘土やスライム遊び(感覚統合)
「工作」や「おままごと」など、子どもが好きな遊びを通じて“指を動かす時間”を増やすことで、苦手意識を持たずにトレーニングにつながります。
「できるようにする」より「困らない工夫」を
小学校では、鉛筆・ハサミ・のり・ボタンなど、手先を使う場面が一気に増えます。とはいえ、「すべて完璧にできるように」と焦る必要はありません。大切なのは、“その子が困らない工夫”を一緒に考えること。たとえば、
- 太めの鉛筆やクレヨンに持ち替える
- 切りやすいハサミ・マジックテープの服を選ぶ
- 学校の先生に事前に特性を伝えておく
「やりやすい環境」を整えることで、子ども自身が“できた!”という達成感を得やすくなり、次への意欲が高まります。
家庭での工夫+専門的な支援で「できた!」を増やす
不器用さが目立つお子さんは、少しのサポートで大きく変わります。
ただ、家庭ではどうしても「教える」側に回ってしまい、親子でイライラしてしまうこともあります。そんなときにおすすめなのが、ユニバーサルシッターです。
ユニバーサルシッターでは、発達特性を理解したシッターが、遊びや生活の中で「手先の動き」や「感覚のバランス」をサポートします。たとえば、
- 粘土やトングを使った遊びで“握る・つまむ”を自然に練習
- 折り紙や制作で“目と手の協調”を育てる
- 洋服のボタンやファスナーの練習を“遊び”に変える
など、家庭では難しい“発達に応じた関わり方”を提供しています。
単なる見守りではなく、「成長を促す関わり」を通じて、就学後の生活力を育てます。
「できるようになった!」を親子で共有する時間に
子どもが手先を使う動作を少しずつ身につけていくと、
「字が書けた」「服を自分で着られた」など、毎日の中に“できた”が増えていきます。これは親子にとって大きな喜びです。その積み重ねが、自信と自己肯定感につながり、就学後の挑戦を支える力になります。
ユニバーサルシッターでは、そんな“成長のきっかけ”を家庭の中から一緒に作っていきます。お子さんの「できない」を「ゆっくり育っている」に変えてみませんか?
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1回記事 : 発達特性のある子どもの就学準備。「予定の確認」と「荷物の準備」をサポートする方法
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3回記事 : 集団での「指示理解」が難しい子へのサポート。発達特性のある子どもの就学準備
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