姿勢の保持が難しい子の就学準備。体幹を育てて“学ぶ力”を支える家庭の工夫

「お絵かきや工作のとき、すぐに体が崩れてしまう」
「イスに座っても、すぐ立ち上がったり、机に突っ伏してしまう」
「集中しているようで、姿勢がふらふらしている」
就学前の時期に、こんな様子が見られるお子さんはいませんか?

発達特性のある子どもの中には、体幹(からだの中心)を支える力が弱いことで、「姿勢を保つこと」自体が難しい子が少なくありません。
でも、姿勢を支える力は“学ぶ力の土台”。姿勢が安定することで、文字を書く・話を聞く・集中するなどのスキルがぐんと伸びていきます。
では、家庭でどのように“姿勢の保持力”を育てていけるのでしょうか?

なぜ「姿勢を保つ」のが難しいのか?

まず知っておきたいのは、姿勢を保つには思った以上に多くの力が必要だということです。

  • 体幹の筋力(背中・お腹・腰など)
  • バランス感覚(身体の中心をとる力)
  • 関節の安定性と感覚統合

これらがうまく働かないと、じっと座るだけでも体が疲れてしまい、
無意識に姿勢が崩れたり、動き出してしまうのです。たとえば、
「字を書くときに体が傾く」「椅子に浅く座る」「足がブラブラしている」などのサインが見られる場合、それは“集中できない”のではなく、“体を支えられない”ことが原因かもしれません。

姿勢を育てるのは「遊び」がいちばん

体幹を鍛えるというと「トレーニング」を思い浮かべがちですが、
発達特性のある子にとっては「遊びの中で自然に体を使う」ことが効果的です。おすすめは、こんな遊び👇

  • トンネルくぐり(体幹+バランス)
  • バランスボールやクッション遊び(姿勢制御)
  • 動物になりきる「くま歩き」「カニ歩き」(筋力強化)
  • ジャンプ・しゃがみ・片足立ち(重心のコントロール)

これらの遊びは、身体の中心を意識しながらバランスをとる練習になります。「体を使うのが楽しい!」という感覚を育てながら、自然に体幹が鍛えられていくのです。

姿勢を支える“環境づくり”も大切

姿勢を保ちやすくするためには、家具や道具の環境調整も欠かせません。

  • 足がしっかり床につく高さの椅子を選ぶ
  • 机と椅子の高さを子どもに合わせる
  • 背中が自然に立つようにクッションでサポートする

「姿勢を正して!」と声をかけるよりも、環境を変えることで自然に良い姿勢を保てるようにすることが効果的です。「落ち着いて座るための環境づくり」は、就学後の“授業を受ける力”にも直結します。

ご家庭で難しいときは、専門的サポートを活用しよう

家庭での工夫だけではなかなかうまくいかないこともあります。
「姿勢を保つ練習って、どうすればいいの?」「本人が嫌がってしまう…」と悩む方も多いです。そんなときこそ、ユニバーサルシッターの出番です。

ユニバーサルシッターでは発達特性を理解したシッターが、日常の遊びや生活の中で、姿勢保持や体幹バランスを整える関わりを行います。たとえば、

  • バランスボールを使った「体幹あそび」
  • お絵かきや制作中の“座り姿勢”を整えるサポート
  • 感覚刺激を取り入れた遊びで、集中力の持続を促す

など、保育園や療育とはまた違う“家庭での実践支援”を提供しています。
「遊びながら学ぶ」スタイルだから、子どもが楽しみながら体の感覚を育てることができます。

「座れる」が「学べる」につながる

姿勢の保持力が育つと、授業中の集中力や筆記動作にも大きな変化が現れます。からだの安定は、心の安定にもつながります。
「ちゃんと座れるようになった」「最後までお話を聞けた」

その小さな成功体験が、子どもにとって大きな自信となり、
「学びたい」「やってみたい」という前向きな気持ちを支えてくれます。
ユニバーサルシッターでは、家庭の中からその成長を応援しています。
お子さん一人ひとりに合わせたペースで、“姿勢”と“心の安定”を一緒に育てていきましょう。

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