文字・数字への興味が薄い子の就学準備。「学ぶ楽しさ」を見つける第一歩

お絵描きや外遊びは大好き。でも、「ひらがなを練習しよう」「数字を数えてみよう」と声をかけると、すぐに「やりたくない」と言ってしまう。
「小学校に入ったら勉強が始まるのに、大丈夫かな…」
そんな不安を抱える保護者の方も多いのではないでしょうか。

発達特性のある子どもの中には、“文字や数字に興味が向きにくい”お子さんが少なくありません。けれども、それは「学ぶ力がない」わけではなく、学び方の“入口”が違うだけなのです。

「興味がない」には理由がある

発達特性のある子どもは、目や耳からの情報処理に偏りがあったり、注意の向け方が独特だったりします。そのため、文字や数字といった抽象的な情報に興味を持ちづらい傾向があります。たとえば、

  • 線や形の違いを見分けにくく、「あ」と「お」が同じに見える
  • 書く動作そのものが苦手で、鉛筆を持つと疲れてしまう
  • 数字を「記号」としては理解できても、「量の感覚」が結びつかない

こうした“見え方・感じ方”の違いが、結果として「やりたくない」「興味がない」につながることがあります。

「勉強」より「体験」で学びの芽を育てる

就学準備で大切なのは、無理にドリルをやらせることではなく、「楽しい体験の中で学びを見つける」こと。まずはお子さんの興味や得意な感覚から、自然に文字や数の世界に触れていくのが効果的です。

① 身近な遊びの中で“数”を感じる

・お菓子を分けながら「3つちょうだい」「あと2個あるね」
・階段をのぼりながら「いち、に、さん」と声を出して数える
・ブロックを数えて「同じ数あるかな?」と比べてみる

このような体験の積み重ねが、抽象的な数字を「自分の感覚」と結びつけてくれます。

② 文字を「形」として楽しむ

・お絵描きの中で「まる」や「せん」を描く
・好きなキャラクターの名前の最初の文字を一緒に探す
・粘土やマグネットで文字の形をつくってみる

“文字を書く練習”ではなく、“文字で遊ぶ体験”に変えてあげることで、抵抗感を減らせます。

③ 「できた!」の成功体験を小さく積み重ねる

「書けた」「読めた」よりも、「見つけられた」「気づけた」「言えた」をほめることが、興味の芽を育てます。
「わかる」「できる」と思える瞬間が、学びに向かう原動力になります。

「興味が薄い=遅れている」ではない

発達特性のある子どもにとって、学びのスピードや入り口はそれぞれです。
一見「遅れている」と思えることも、視覚的なサポートや体験を通して伸びていくケースが多くあります。たとえば、

  • 数字カードを絵と組み合わせて視覚的に覚える
  • 「ものの数」と「数字」を対応づけて理解する
  • 絵本や歌のリズムから文字・数への関心を広げる

こうした“体験から学ぶ”プロセスを焦らずサポートすることが、就学への大きな準備になります。

ユニバーサルシッターで「学びの楽しさ」を体験に変える

ご家庭でこのような工夫を続けるのは、時間や環境的にも難しいもの。そんなときこそ、ユニバーサルシッターのサポートを活用してみてください。

ユニバーサルシッターでは、発達特性の理解を持ったシッターが、お子さん一人ひとりの興味や特性に合わせて、“学びの第一歩”を楽しく体験できる関わりを行っています。たとえば、

  • ブロックやパズルを使って数の概念を体験的に学ぶ
  • 文字カードや絵本遊びを通じて、自然に文字に親しむ
  • 一対一の安心できる環境で、「できた!」を積み重ねる

学びを“教える”のではなく、“一緒に見つける”スタイル。
これが、ユニバーサルシッターの大きな特徴です。

「学びが楽しい」と思えた瞬間が、就学準備のゴール

「書けるようにする」「数を覚える」よりも大切なのは、「学ぶって楽しい」と思える気持ちを育てること。その気持ちがあれば、学校で新しい学びに出会ったときも、自然と前向きに取り組めるようになります。家庭での工夫と、専門的なサポートを上手に組み合わせながら、お子さんの「学びの芽」をゆっくり育てていきましょう。

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